- 「入学式を迎えて」 １年 保護者 Ｈさん
群馬高専第５０回入学式を迎える事ができて心より感謝申し上げます。
新入生はきっと忘れることがないと思います。３月１１日中学の卒業式の午後の出来事を‥‥１０００年に１度の大地震に見舞われました。今も被災地では、震災と原子力災害が重なり余震もおさまらず予断のゆるさない状態が続いています。そんな折なの
で大学などは入学式中公のところもあるようです。ここのところ平年より寒い日が続いているので桜の開花はいまひとつですが無事に入学式を済ませ高専の生活をスタートできた事をとてもうれしく思います。
群馬高専と言うと誰もが留年という言葉をロにします。入学式後のホームルームでもすでに先生の話のなかにも（何度も）出てきました。そんな荒海の道をどうして選んでしまったのか？それは将来理系を目指す者にとっては早い段階から高度な科学技術
を学べるとても魅力的な学校だからです。今の日本は本当に生きていくのが大変な夢も希望もないような世の中ですが、高専の学生になった息子には早く夢をみつけて厳しい学業に耐え、５年後には精神面また頭脳能力面どちらも大きく成長してくれること、生
涯に渡り付き合える素晴らしい仲間がたくさんできる事を心より願います。
今まではつい先へ先へ息子が困らないように口や手を出し過ぎていました。これからは学生としての自覚ある行動を後ろからぐっとこらえて見守っていきたいと思います。
未知の世界への旅立ちの日は親にとっては子離れをつきつけられたせつない日となりました。
